トコジラミ(南京虫)

分類:シラミ

この害虫の特徴と被害

トコジラミは、体長5〜8mm程度の扁平な寄生虫です。かつては減少していましたが、海外からの荷物や旅行者の移動に伴い、近年日本国内でも爆発的に被害が増加しています。「夜眠れないほどの激しい痒み」を引き起こす、非常に厄介な存在です。

主な被害とリスク

  • 吸血と激しい痒み: 夜間に這い出し、露出している皮膚を吸血します。アレルギー反応により、眠れなくなるほどの強い痒みが数日間続きます。
  • 精神的苦痛: 「家の中に潜んでいる」という恐怖から不眠やノイローゼになる方も少なくありません。
  • 駆除の難易度: 驚異的な繁殖力を持ち、市販の殺虫剤が効かない「スーパートコジラミ」も出現しているため、自力での完全駆除は極めて困難です。

リフォーム・内装の対策ポイント

トコジラミはわずか1mmの隙間にも潜伏します。リフォーム時には「隠れ場所を作らない」設計が重要です。

① 隙間のない内装仕上げ(壁紙・床材)

剥がれかけた壁紙の裏や、幅木(はばき)と床の隙間は絶好の潜伏場所です。内装リフォーム時には、隙間をコーク剤で丁寧に埋め、フラットな仕上げを徹底します。また、和室から洋室(フローリング)へ変更することも、潜伏場所を減らすために有効です。

② コンセント・スイッチボックスの防虫処理

トコジラミは壁の内部を移動し、コンセントの隙間から部屋に現れることがあります。壁紙の貼り替え時に、コンセントボックス周辺の気密性を高めるパッキンを設置したり、内部に防虫粉剤を散布しておくことで、部屋間の移動を防ぎます。

③ カーペットから清掃しやすい床材へ

毛足の長いカーペットや絨毯は、トコジラミの卵や成虫が隠れやすく発見が遅れます。清掃や加熱処理がしやすいクッションフロアやフローリングへの変更を検討することで、万が一持ち込まれた際も早期発見・早期駆除が可能になります。

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