「家を綺麗にしているのにゴキブリが出る」——その答えは、目に見えない足元に隠されています。キッチンや洗面所の収納奥にある配管スリーブこそが、彼らにとっての「黄金の侵入口」です。
1. コンクリートを貫通する「地下道」
排水管や給水管を基礎コンクリートに通す際、あらかじめ設置されるのが配管スリーブです。本来、配管とスリーブの間はパテやコーキングで密閉されるべきですが、経年劣化で隙間が生じたり、新築時の施工不良で開口したままになっているケースが後を絶ちません。
2. クロゴキブリは「匂い」を辿ってやってくる
外部の排水枡や下水管に生息するクロゴキブリは、住宅内部から漏れ出す湿気や食べ物の匂いを察知します。わずか数ミリの隙間さえあれば、配管の外側を伝って床下へ、そしてスリーブの隙間から室内のシンク下へと悠々と侵入を果たすのです。
3. 建築士が提唱する「物理的封鎖」の重要性
毒餌剤や殺虫スプレーは、すでに入り込んだ個体には有効ですが、侵入口が開いたままでは再発を防げません。百科事典が推奨するのは、配管スリーブの隙間を高性能な防蟻シールや不燃パテで完全に埋める物理的な対策です。
【建築士の視点】
配管周りの隙間を塞ぐことは、害虫対策だけでなく、床下からの湿気流入を防ぎ、住宅の「気密性能」を高めることにも直結します。住まいの健康寿命を延ばすための基本工事と捉えてください。
配管周りの隙間を塞ぐことは、害虫対策だけでなく、床下からの湿気流入を防ぎ、住宅の「気密性能」を高めることにも直結します。住まいの健康寿命を延ばすための基本工事と捉えてください。