リフォームのために壁を剥がしたり床を上げたりした際、予期せぬ「シロアリ被害」が見つかることは、現場では珍しいことではありません。しかし、多くのお客様にとってそれは大きなショックであり、「一体いくらかかるのか」「工事が止まってしまうのではないか」という不安が先行してしまいます。
多くのこうした現場に立ち会い、お客様の不安を「安心」と「納得」に変えてきました。今回は、もしリフォーム中にお騒がせな訪問者(シロアリ)が見つかった際、追加費用を最小限に抑えるための賢い立ち回り方を解説します。
1. 慌てて「その場」で防除契約をしない
解体後に被害が見つかると、施工業者から提携の駆除業者をすぐに紹介されることがあります。もちろん、信頼できる業者であれば問題ありませんが、パニックになっている心理を利用して、相場より高額な見積もりを提示されるケースもゼロではありません。
まずは一呼吸置き、建築士に「被害が構造(耐震性)にどの程度影響しているか」を冷静に判断してもらうことが、無駄な出費を抑える第一歩です。
2. 建築士が教える、コストを抑える「3つのステップ」
追加費用を抑えつつ、完璧な補修を行うための理想的な流れは以下の通りです。
- 被害範囲の特定: 薬剤を撒く前に、どこまで木材が食害されているか建築士が目視で確認します。これにより、過剰な施工を防ぎます。
- リフォーム工程との同期: 壁がない状態であれば、通常よりも効率的に防除薬剤を散布でき、実は手間(=コスト)を減らせる可能性があります。
- 構造補強と防除の同時施工: 腐朽した木材の交換と防除をセットで行うことで、将来的な再発リスクを下げ、結果的に生涯コストを削減できます。
3. 「新築時」とは違う、リフォーム特有の防除の考え方
私たちは「新築」よりも「今ある家をどう活かすか」というリノベーションの価値を信じています。リフォーム時に見つかったシロアリは、いわば「家の弱点」を教えてくれた存在です。
構造を熟知したプロが、侵入経路を物理的に遮断(封鎖)し、その上で適切な薬剤処理を行う。この「建築知識 × 駆除技術」の組み合わせこそが、最もコストパフォーマンスの高い解決策となります。
4. 「鍵を預けられる信頼」ができるパートナーを選ぶ
追加工事が必要になった時こそ、業者の誠実さが問われます。私たちは、お客様から「留守にするからお願いね」と鍵をお預かりするほどの信頼関係を大切にしています。曖昧な見積もりではなく、なぜその補修が必要なのか、建築士の視点から論理的に説明できるパートナーを選んでください。
追加費用で後悔しないために
リフォーム中のシロアリ発覚は、ピンチではなく「家を100年持たせるためのチャンス」です。50年の実績を持つ建築士が、あなたの味方となって最適なプランをご提案します。追加費用の見積もりに疑問を感じたら、まずはセカンドオピニオンとしてご相談ください。