日本の伝統的なシロアリ対策は「床下」に集中してきましたが、現在その常識が通用しない事態が起きています。外来種であるアメリカカンザイシロアリの台頭です。
1. 軒天は「空飛ぶシロアリ」の入り口
アメリカカンザイシロアリは、土壌水分を必要としません。羽アリとして空中を数キロ移動し、建物の軒天のわずかな剥がれや、屋根の重なり部分にある隙間から直接小屋組み(屋根裏)へと侵入します。
2. 床下点検口からは絶対に見えない被害
従来のバリア工法は、床下の土壌からの侵入を阻止するものでしたが、空から入る彼らには無力です。軒天付近で営巣を開始すると、数年かけて柱や梁を食い進み、気づいた時には屋根の強度が著しく低下している「時限爆弾」のような被害をもたらします。
3. スズメバチの営巣とも共通する脆弱性
実は、この侵入経路はスズメバチが巣を作る場所とも共通しています。換気口の網が破れていたり、構造材の継ぎ目に隙間がある家は、あらゆる「空中飛来害虫」の標的となります。
【建築士の視点】
アメリカカンザイシロアリ対策には、ホウ酸を用いた予防処理が有効ですが、何より「物理的に入れない隙間管理」が重要です。特に築20年を超えた住宅は、軒天の劣化を定期的にプロの目でチェックし、隙間を埋めるメンテナンスを強く推奨します。
アメリカカンザイシロアリ対策には、ホウ酸を用いた予防処理が有効ですが、何より「物理的に入れない隙間管理」が重要です。特に築20年を超えた住宅は、軒天の劣化を定期的にプロの目でチェックし、隙間を埋めるメンテナンスを強く推奨します。